バイキングというと荒荒しいイメージを持つのは、北に住んでいた彼らが、植民(定住)、略奪、征服を繰り返し、南へと勢力を広げていった民族だからでしょう。フランス、イタリア、ロシアや北米まで、バイキングたちはその勢力を急速に拡大していきます。その代表的な例が『イングランド』。
イングランドは5世紀半にサクソン人の王たちがアングロ・サクソン7王国を建国。サクソン人が支配していましたが、9世紀後半からノルマン人(バイキングとも、デーン人ともいう)が侵攻。サクソン人の王国をつぎつぎと配下に入れます。この間のノルマン人とサクソン人との戦いも文学上よく描かれます。中でも有名なのがサクソン人の王、アルフレッド大王(位871-899)。デーン人と勇猛に戦い、イングランド統一の基礎を築いた名君です。しかし結局ノルマン人の勢いを止めることはできず、1066年、ヘースティングズの戦いでノルマンディー公ウィリアム(ノルマン人)がイングランドを征服。初代国王ウィリアム1世として即位します。これを歴史上、ノルマン・コンクェスト(征服)といいます。ノルマンディー公というのは、10世紀にフランスのノルマンディー地方に領地を与えられたノルマン人(バイキング)の王のこと。イングランドの国王となっても、フランスに広大な領地を持っている。こうしてサクソン人の王国だったイングランドは、ノルマン人によって征服されてしまうのです。
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5世紀、ローマの支配力が失われたブリテン島には、諸民族が次々になだれ込んできた。最初に侵入してきたのはサクソン人、アングル人、ジュート人といったアングロ・サクソンと総称される人々であった。彼らは各地に独自の王朝を数多く築いたが、8世紀後半にはヨーロッパで猛威を振るったヴァイキングがこれらの王朝を脅かし、その一部を占領した。そして1066年に勃発したへースティングスの戦いで勝利したのは、ノルマンディー公ギヨーム(ウィリアム1世)であった。このとき、イングランドの支配はアングロ・サクソン人からノルマン人の手にわたったのである。本書は、5世紀~11世紀にブリテン島で、生き残りを賭け熾烈な闘争を行ったサクソン人、ヴァイキング、そしてノルマン人を解説している。彼らはどのように歴史に登場し、どのような武器を持って戦ったのだろうか、流血と混乱に彩られた彼らの姿が浮かび上がってくる。
そんな歴史的背景を知って見る(読む)と面白いおはなしを紹介。
このおはなしはハーレクインではなく、イギリス文学の傑作ともいわれる、れっきとした文学作品ですが・・・ロマンスファンなら絶対おすすめ。
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